WEBデザイナーにWEBデザイン技能検定(国家資格)はいるのか?
WEBデザイン技能検定ってご存知ですか?
あまり知名度が高くないちょっとマニアックな資格です。
マニアックな資格なのにも関わらずなんと国家資格なんです!
しかも3級取得は簡単です。
手始めにどんなものかと受けたら3級に受かったので
今回私が受けたWEBデザイン技能検定についてお話ししますね。
WEBデザイン技能検定とは?
ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等を問う、国家資格です。
資格は学科と実技で別れており、
3級の場合だと学科45分、実技60分
年に4回開催。
合格基準は100点中70点以上で合格です!
(学科70%以上、実技70%以上)
そしてなんと3級の合格率は60%〜70%なので合格率も高め。
あと受験料が比較的良心的。(35歳未満であれば8,000円)
3級は全国各地で開催されている、かつ年に4回も試験があるので挑戦がしやすいです。
合格発表も1ヶ月以内に通知されるので早めに知れるという点もなかなか良いですね。
WEBデザイナーにこの資格はいるのか?
WEBデザインが未経験の場合
これから未経験でwebデザイナーを目指す人にとっては受けておいたほうが絶対に良いです。
WEBデザインやインターネットの知識、著作権の問題など幅広く知識を扱っているために実務経験を積む上で必要になります。先輩の話を聞いていると専門用語も出てくることが多いので、自分の中でキチンと消化しながら仕事を進められます。
そしてある程度の知識を知っておけば仕事上でトラブルを避けることもできるからです。
そして実技においてですが、3級は基礎中の基礎。HTMLやCSS、フォルダの階層などを知ることができます。
未経験の方はちょっと難しいのかもしれませんが、ちょっと勉強する気持ちさえあればサクッとできてしまうのでおすすめの資格です。
ただ、デザインの勉強というよりもコーディング※の勉強になってしまうのでデザイン力が上がる訳ではないことだけ留意しておいてくださいね。
※コーディングとは出来上がったデザインをWEB上に表示させるためにHTMLなどを使ってプログラムを作成すること
現役WEBデザイナーの場合
ただ正直、現役WEBデザイナーには3級はいらないです。
1級を取るなら別です。合格率が数%しかないので難関資格の1つになるからです。(しかも受験資格もかなり厳しい)
2級も合格率30%程度なので取っておけば、実務に役立ちます。
私は3級を受けましたが、学科試験においては「え?これなに?」と思うようなこともあったので受けておいて損はない気がします。
実力を測るのも兼ねて受けるのもありですね。
WEBデザインに復職したい方の場合
出産や育児などでしばらく現場を離れていた人にもおすすめの資格になります。WEBデザインは離れていると本当に忘れます。
過去にどんなデザインやコーディングをしていたのかを忘れてしまうのでちょっと思い出しがてらついでに資格取ってみるか。という方におすすめです。
特にコーディングの部分は忘れがちなのでサクッと思い出せるかと思います。
あとは数年でWEBデザインの流行やコーディングなどがガラリと変わることも珍しくないので、今こんなのが出てきたのか〜など知るきっかけになります。
WEBデザイン技能検定の勉強のやり方
◆学科の対策
未経験の方は過去問の問題集があるので問題集を購入してじっくり勉強するというオーソドックスな方法が一番かと思います。
現役の方やだいたいWEBのことがわかっている方は、一度WEBデザイン技能検定のHPにアクセスし、過去問や練習問題を解いてみてください!
もし必要であれば問題集を購入してもいいかと思いますが、私はある程度解けたので購入しませんでした。ネット上に上がっている問題集だけで十分合格できます。
試験の問題も過去問からほとんど同じように出るので過去問を暗記するだけで学科は余裕です。
私のやり方になりますが、
01、まずは過去問をわからなくてもいいから解いてみる。
02、間違った部分や問題文の中でわからない用語があれば調べる。
03、何度も繰り返し解く。
これが基本になるかなと思います。普通にテキストを読むよりも断然眠くない方法です。過去問は過去2年分(試験6回分)くらいで十分です。WEB業界は流行り廃りが激しいので常に新しい方法などが出てくるからです。
余裕がある方は過去3年分やっておけば安心です。
あとはアプリの暗記カードを使ってわからない用語は徹底的に覚えました。
なんだか学生時代の勉強みたいで楽しかったですよ。この方法以外にも自分にあった暗記方法を見つけて実践してみてくださいね。
◆実技の対策
実技の問題についてですが、学科と違ってパソコンがないと勉強できません!
パソコンがない方は購入しましょう。(これからも役立つので)
パソコンの選び方についてはまた後日、記事にしますね。
実技で使用されるPCはwindows7以降なので慣れておくと良いでしょう。
ブラウザはChrome、firefox、edge、IEなのですが、現場ではChromeかfirefoxを使用することが多いのでそのどちらかで使用するのが良いです。
(ちなみにWEB業界でIEは嫌われ者です。色々とコーディングが面倒なのです。)
コーディングするのに専用のアプリケーションが必要になります。
試験ではサクラエディタ、TeraPad、Sublime TextがPC上にあらかじめダウンロードされています。
おすすめはSublime Text。フリーソフトですが現場でも使用している人が割といて使い勝手がなかなか良いです。日本語化するまでがややこしいですが、変な機能が多くない分、シンプルです。
「Sublime Text 日本語化」で調べると出てくるのでそれで日本語化してしまいましょう。
たまにフリーソフトをダウンロードしたくなくて、メモ帳で勉強しようとする方がいますが、絶対におすすめしません。
まず間違いが多くなること、次に文字化けしやすいこと、ブラウザに合わせて改行が自動でされないのでHTMLを読み間違えやすいこと。などなど、あげだしたらキリがないほどです。HTMLやCSSを編集するときは必ず専用のアプリケーションを使用してくださいね。
実技の問題は理解をしていなければ解けません。
逆に基礎さえあれば簡単に解ける問題ばかりでした。
何度も何度もわかるまでできるまで問題を解いて行けば大丈夫です。試験問題も過去問から出てきたものばかりだったので、過去問を制覇すれば合格できます。
試験会場の雰囲気について
私が受けた場所は比較的都会の方ですが、資格の試験会場は貸し会議場みたいなところで開かれていて、就活の説明会みたいな場所でした。駅からもそこそこ近かったです。
受験票を持って受付にいき、指定された席につくという流れです。他の資格試験と同じ流れですね。長机1つに2人の受験生がいるという感じでした。
3級の会場は幅広い年代の人がいましたが、若い人が比較的多かったです。それこそ高校生かな?と思うような学生さんから多分アラフォーくらいの方までいました。
男女比で言えば男性の方が多かったように思います。
服装も様々でなんでもOKです。
試験会場は何台もPCが並べられていて、事前説明を受け、PCのチェックをし、学科を受けたら実技を受ける流れです。
PCのチェック時に試験監督の指示に従いながらチェックするのですが、ボケーっとしてたため、途中でついて行けなくなるハプニングもありました(笑)
ですが私と同じような方が多かったようで、試験監督の方たちは忙しそうにいろんな方の机で教えていました。チェックがうまくいかないと試験に差し支えるのでわからなくなったら恥を捨て、手をあげましょうね!
学科と実技の間は何分か休憩時間があって、休憩時間になると会場から一旦全員退室しました。試験会場の整備が終わると休憩時間に勉強されている方が多く、6〜7割程度の人が過去問題集を持っていた印象でした。
試験が終わったら解散!3級の試験はトータルで2時間くらいで終わりました。
まとめ
WEBデザイン技能検定はWEB業界未経験の方におすすめの資格。
2級以降であれば現役WEBデザイナーも受けて損なし。
3級なら学科も実技も過去問制覇で合格できる。
実技はwindows7以降、Sublime Textがおすすめ。